コラム「“遊び”のミカタ」

1. ウォータースライダーを逆さ登りして滑る

2. 虫をいじめる(アリの穴を塞ぐ・セミの羽をむしる)

3. プレーリーダーのものをわざと隠す

4. 小刀をダンボールに向かって投げる

5. 七輪でむやみにモノを燃やす(割り箸・新聞紙など燃えるもの)

このうち、「遊び」はどれでしょうか。

おそらくやっている子ども本人は、全て「遊び」なのですが、大人が推奨する「遊び」はきっとこの中にないですよね…

これらは、実際にプレーパークに来ている子どもがやっていたことで、1回2回のこともあれば、わりと頻繁に見られるものの場合もあります。

子どもの「遊び」は、往々にして大人がやめてほしい「汚い・危ない・うるさい」ことだったりします。

雨上がりの水たまりで、長靴に水が入るほど飛び跳ねてみたり、高いところに登って、そこから飛び降りてみたり、わけのわからない言葉を叫びながら暴れてみたり。

私たち大人は、もう忘れてしまっているかもしれないけれど、きっと誰もが通ってきている道なのではないでしょうか。時には怒られたり、隠れてやってみたり、それすらも楽しんでいたように思います。

プレーパークは自由な場で、子どもの「やってみたい」ができる場所です。でも、なんでもかんでもOKかというと、そうでもないのが難しいところです。

例えば、明らかに大きな事故や怪我に繋がる場面では、未然に防げるような手だてを取ります。プレーリーダーであっても、子どもからされたり、子どもがしている嫌なことに対しては、理由と共に嫌だと伝えます。「いつ・どこで・誰が・誰と・どんな状況で・なぜ」を考えて、判断することも、とても大切にしています。

我が子や友だち、全く知らない子どもの「遊び」に遭遇した時、どんな基準でその「遊び」の善悪を判断したり、自分が関わるべきか、関わらないべきかを決めていますか?

少子化が進み、子ども一人に対する大人の目の数は増え続けています。一方で、核家族化が進み、近所付き合いや、多世代交流は減っています。

子どもが子どもらしい「遊び」ができるよう、たまには見てみないフリをしてみたり、自分が子どもの頃を思い出してみて、一緒に遊んでみたり、または、どうしても許せない他人の子を叱ってみるのは、目の前の子どもの成長の一端になり得ると思うのです。

ひい