コラム「まちづくりの仲間」

「子どもの声がうるさい」「危ない遊び方をしている子どもがいる」「子どもが道路で遊んでいる」など大人の声ばかりが大きくなり、禁止看板が増えたりやインターネットのサイトなどで晒されたりと、子どもが外で遊べる場所が減っているという情報を耳にします。

 また、登下校中の子どもと挨拶をするのは、少し前の東京だったら日常の風景だったと思うのですが、現代では防犯面から子どもは大人を警戒し、大人も不審者に思われたくないと気軽に挨拶もできなくなっているというのが最近の風潮です。

 少子化社会の今、すでに大人約6人に対して子ども1人、と人数の割合が加速している状況。地域にはたくさんの大人が住んでいるのに、このまま子どもと大人が関わらないままではお互いの理解ができないままではどんなまち(社会)になっていくのでしょうか。

 ところが最近の私はというと、まちを歩いている時に、乳幼児親子や小学生などから「あ、きのぴー!」と声をかけてもらうことが増えました。

他のメンバーからも子どもの学校行事でばったり会って、思わぬところでうれしい再会をすることもあるとのこと。地域住民を中心に活動している、みなそとならではの光景だと思います。

 子どもに大きな声で呼ばれるのは照れくさいですが「こんにちは」「いってらっしゃい」「おかえり」「またね」と挨拶を交わすだけの時もあれば、ひとことふたこと、会話をすることもあり、それだけでなんだか元気が出ます。

 子どもにとっても、親や先生以外の地域の大人が自分を知っていてくれることがわずらわしいことではなく、元気が出たり、安心につながるといいなと思います。プレーパークにはたくさんの地域の大人が関わっています。”まちづくりの仲間”の顔や名前がつながって行けるような役目を、プレーパークが担っていけたらと思います。

きのぴー