コラム「いいこと思いついた!」
「いいこと思いついた!」
子どもが「いいこと思いついた!」という時、ありますよね。なになに?!と見守る時や「えぇ、今?!」と、大人にとっては時間と心の余裕がないと見守れないこともしばしば…。
だけどそんな言葉が出る時は、きっと子どもがワクワクしたり安心して自分の声を話せる相手と思ってくれているのかな?と思い、みなそとプレーパークでは大きなケガや誰かを傷つけるようなことではないかぎり、プレーリーダーが見守るなかで挑戦できるようにしています。
水、土、火、木などの自然物は子どもの好奇心をくすぐります。何かを作るつもりで始めたものの、形を変えられる面白さに気付いて、試行錯誤そのものが遊びになることもあります。カラフルな布を身に着けるだけで誰かになりきる楽しさ、自分のイメージや世界観を表現する遊びになることもあります。そんな姿をみていると、自ら選び、遊ぶ時間はそれぞれが自分らしく生きるための力を育むチャンスなのではないでしょうか。
令和5年4月にこども基本法が施行され、「こどもまんなか社会」という言葉を、いろいろな場所で目にするようになりました。
実現に向けて、妊娠期から小学校一年生までが、生涯にわたる基盤となる育ちを支えるための基盤と考えられています。しかしながら、その時期には、さまざまな切れ目があります。生まれるとき、園に入るとき、小学校に入るときなどです。また、関わる人もさまざまで、家庭、園、こどもについての関係機関、地域などがそれにあたります。すべての子どもたちが、ひとしく健やかにすごすための指標として、「はじめの100カ月の育ちのビジョン」が、こども家庭庁で策定されました。
ビジョンは01から05まであるのですが、
02に「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める
とあり、まさに日々私たちが感じていることを言語化してある!とうれしい気持ちになりました。
安心した環境の中で、やりたいことに夢中になって遊ぶことで自己肯定感や非認知能力が育まれ、将来の自立につながるとのこと。不確実なことや多様化する状況のなかでも自分らしくいられることは、これからの時代に必要な力とも言われています。
「いいこと思いついた!」のその後を一緒に楽しめる仲間を増やしていくこと。
まずはそこから、地域の一員としてこどもの育ちを見守るつながりを広げていきたいと思います。
プレーリーダー きのぴー