プレーパークまつりができるまで (その1)
今週11/30(水)、高輪森の公園のみなそとプレーパークの午後の時間帯に
「プレーパークまつり」をやります。
初の試みということ、感染症対策をしながらのイベントということもあり、
今回はあまり大きな規模ではなく、普段より少しだけ特別なイベントとしての位置付けにしたいと思い、直前のお知らせにさせていただきました。
しかし、子どもからの声を手探りながらも形にしていくプロセスはとても大きな気づきや学びがありました。
そのことをみなそとを応援してくださる皆さんとも分かち合いたいなと思い、長編になりますが3回に分けて発信いたします!
その1
子どもの「やってみたい!」にこたえたい
まずはきっかけとなった日にさかのぼります。あれは暑い7月の日曜日のこと。。。
常連の小学生Aくんが、遊びにくるなりプレーリーダーを呼び止め、
「ねえねえ、プレーパークでもお祭りやらない?こないだお祭り行ったんだよね。いっぱい屋台が出ててさ、やってみたいんだよね。」
と嬉しそうに話してくれました。
コロナ下の影響で数年ぶりに開催された地域のお祭りに参加したことと、自分でもやってみたい!という相談でした。
プレーパークでのAくんは、
「これがあったら○○ちゃんが喜ぶだろうな」と工作などで遊びを作りだすことが好きなので、
単にお祭りの活気が楽しかったからだけでなく、来ていた人たちが嬉しそうにしていたのをみて
「自分もやってみたい!」が湧いてきたんだろうなぁと感じました。
これが、プレーパークまつりのきっかけになった日のことです。
いつできる?どこまでできる?
その後も遊びにきた時にAくんと相談を重ねました。あずまやで話し合っていると
「なにしてるのー?」と聞いてくる子もいて、お祭りのことを話すと、
「いつやるの?」と興味を持って話を聞いてくれる人や、
「お祭りね!ソーラン節なら踊れるよ!」とその場でみんなでソーラン節を踊る輪ができたりしました。
だけど時はコロナ第7波の真っ最中。お祭り自体がどこまでできるかな。。
やるなら自分は食べ物の屋台をしたいんだ、と話すAくんにプレーリーダーは共感したい一方で、どこかモヤモヤしていました。
何度目かの話し合いの中で、正直に
「お祭り、やりたいけどコロナが落ち着くまでは食べ物は難しいかもしれないから、ゲーム屋さんとかだけで一回やってみるのはどうかな。」
と相談しました。すると、
「ゲーム屋さんだけ、とかにするならやらない!食べ物もOKの時じゃないとやる意味ないもん。遅くなってもいいからその時にやろう!」
という返事が返ってきました。
早く形にしたいという焦りのようなものが、すっきり吹き飛んだ瞬間でした。
それから時は過ぎていきますが、自分で作った和太鼓(漬け物樽にガムテープを貼ったもの)をたたいてみたり、
「やるなら焼きそば屋さんがいいな・・・」と、火起こしをしている時にふとつぶやいたりと、静かにお祭りへの思いを持ち続けていました。
みなそとメンバーも、毎日の開催の報告や毎月のプレーリーダーズミーティングの中でお祭りについての経過を共有したり、
プレーパークや公園について管轄している港区高輪支所のまちづくり課のみなさんに相談をし、いつかできるその日に向けてできることを進めていきました。
見えてきた課題と葛藤・・・それでも前に進みたい
お祭りをする上で見えてきた課題は大きく3つ。
1 感染症対策
2 公園という公共の場で行うために必要なこと
3 子どもの「やりたい!」を形にするために、大人がサポートするのはどこまでなのか
1は、感染者数の推移を見つつ規制緩和を待つ。
10/11から国内や海外の移動の規制緩和のニュースを聞き、その後に動き出すことに。
方法はその時の普段のプレーパークの開催状況に合わせる。
初めての試みなので日曜日は人が集まり過ぎてしまうかもしれないので水曜日(小学生が早帰りの日)にする。
2は、火を使った食べ物の扱いについて、マニュアルの再確認と追加。
・公園では原則、火を扱うことは禁止。プレーパーク開催時は子どもたちの経験として、
(マッチを使い七輪で火を起こす体験や、火の熱さを知り正しい扱い方を知る、寒い日には暖を取るなど暖かさを知る、など)例外として認められていることの確認。
・火を使った飲食をどうとらえるかの話し合い
(プレーパークはバーバキュー場ではない。子どもの遊びとしての飲食をどう考える?)
・お祭りで食べ物を扱うことについては、まちづくり課と相談。
町会、自治会のお祭りでお願いしている感染症対策に準じる形で、持ち帰りならOK。内容については公園でも衛生的に作れて、持ち帰っても食中毒などのリスクが少ないもの。
ここまできて、いよいよ子どもたちと具体的な準備を進めていく段階になり見えてきたのが
3でした。
その2(近日公開) に続く!