コラム「おにごっこ考」
最近、プレーパークで子どもたちと一緒に遊ぶ中であらためておにごっこのおもしろさに気づいた④つのことを紹介します。
①「おにご(おにごっこの通称)しようぜー」と誰かが呼びかけると「やるやる!」幼児さんから小学生、時にはボランティアの学生さんやパパやママなど、様々な人が集まります。仲間がすぐに集まらない時はダンボールで「ぼしゅうちゅう」と看板を作ったり、「おにごやる人、◯時に時計のところに集合ね」と歩いて呼びかけたり、という作戦を立てる小学生もいます。せっかくやるなら人数がいたほうがおもしろい!仲間集めも遊びのうち、なのでしょう。
②中でも小学生に人気なのは”どろけい”。どろぼう役は一度つかまっても仲間同士で助け合うことができたり、けいさつも見張り役が必要なので、名前を呼び合い協力し合う中で、つながれるおもしろさがあります。
③子どもたちの「あっちにいたぞ!」「にげろ!」などの声が公園のあちこちから響き渡ると、「何おに?誰がけいさつ?おれも入る。」と新たに子どもが加わってきます。名前がわからなくても「あの青いシャツの子」など服装でけいさつ役を教えてもらい、初対面同士でも一緒に遊べるのも魅力です。最近気づいたのは、「いーれーて」と言う子よりも「入るね」と言う子のほうが多いこと。仲間に入りたいと言ったらきっと入れてくれるという安心感があるのかもしれません。
④常連の子ども同士だけでなく、初対面の子どもでもそんなふうに感じているのだとしたら、遊び場に「だれでもおいで」と言う雰囲気があるということなのかもしれない、と思いました。
さいごに、「おれも入る。」と言いにくる相手が今はプレーリーダーであることが多いので、子ども同士で言えるようになると、さらに子ども主体の遊び場になった合図だろうな、と思っています。そんな日がくるのが楽しみです。
by きのぴー