プレーパークまつりができるまで(その3)

いよいよ当日!

午前中からそわそわ、ワクワクを隠しきれないプレーリーダーとママたち。

そんな中でもいつものように、0歳の赤ちゃん親子たちが遊びにきてくれて、

「午後はお昼寝になっちゃうから、今回は来られないけどブログ楽しみにしていますね」

とエールをもらいました。(今後に向けて貴重な声をありがとう!)

よし、やろう!とお昼頃から屋台の組み立てやお店の準備が始めました。

電動ドリル、使ってみたい!と張り切る常連ママ。

我が子は他のママが自分の子たちと一緒に遊びを見守ってくれるからこそ、のチャレンジ。

「もう、どんな内容になったって楽しいよね!」

ムードメイカーの別の常連ママの声には、背中を押してもらいました。

「それぞれの店の人が、お互いに見える場所にしたいね」

「プレーリーダーそれぞれのポジションはここでOKだよね」

「あ!でもここのお店には誰もいない!?誰か手伝って〜」と呼びかけると、

また別の常連ママが「はーい!」と手をあげてくれました。

そしてAくんたちも到着。いよいよプレーパークまつりの始まりです!

ポップコーンの焼けるいい匂いに、「つまみ食いしたい〜」と手を伸ばす年下の友達たちに

「だめだめ!もうちょっとまってろ」と一蹴するAくん。

いつもなら「しょうがないなぁ」と、すぐにくれるのに…今日は違うんだ。。

Aくんの真剣さに気づき、食べたい気持ちをいったん置いて、「手伝う!」とその子たちはお手伝いにまわりました。

Aくんの弟 Bくんは射的屋さん。

簡単すぎず、難しすぎないようにしようと試作を重ねてきました。

割り箸でっぽうで紙コップの的に当てるアイデアから当日まで、全部一人で仕上げました。

普段は全身で豪快に遊ぶ姿が印象的なBくんが、はにかみながら店番をする姿は

新たな一面を発揮する場になりました。

くじ引き屋さんは、福引きのように回すとどんぐりが出てくるというもの。

プレーリーダーの渾身の手作りの装置で、ママたちが口をそろえて「すごい!」と仕組みに見入るほどでした。どんぐりは森の公園に落ちていたものを拾って使いました。

久しぶりに遊びにきた小学生のCくんも手伝ってくれました。

コイン落としは、さっき「はーい!」と手をあげてくれた1歳の子のママがお手伝い。

我が子が傍で遊ぶのを見守りながら、他の人と関わる。普段のプレーパークでしているような姿を、お祭りでも見られるなんてすごい!と発見でした。

途中で他のママにバトンタッチしていたのも含めて、規模を大きくせずやってみたことがこんな素敵なやりとりになったのかもしれないと感じました。

宝釣りは、プレーリーダーが担当しました。

全員がお店についてしまうと周りの状況が見えなくなるだろうと、移動式にして全体を把握しながら動けるようにしました。

釣れる宝は、海の生き物たち。寄付してもらったクッションマットを再利用して、魚や恐竜などの形に切り、色を塗りました。

幼児さんでも準備に関わるきっかけになったお店でした。

子どもたちは、

「もういっかい、やる!」

と、気に入ったお店で何回も遊んだり、

「これ、どうなってるの?」

と、遊ぶよりも先に手作りの道具の仕組みを観察する子もいました。

大人たちからは、

「インスタを見て、来ました!」

「ブログを読んで感動して、絶対行きたい!って思ったよ。プレーリーダーのみんなの見守り、待つ心、サポートに、もう胸熱だよねえ!って、◯◯ちゃんのママと話してたんだ。」

という、ママたちの声。

さいごはパレードだ!ということで、「にじ」と「世界中の子どもたちが」を歌いました。

ウクレレと手作り楽器で演奏を始めると、「この歌、手話しながら歌える!」と小学生が加わり、もっとにぎやかになりました。

あっという間の初めてのお祭りは、こうして終わりました。

初めての人も、久しぶり!の人も、いつも来ている人も。お祭りに来てくれた人は約70人。

1日通すと98人が遊びに来ていました。普段の水曜日はだいたい1日40〜50人なので、2倍の人数の参加があったことになります。

そして実は、港区高輪支所まちづくり課の方々も見に来てくださいました。

企画の段階から、実現に向けてバックアップしてくださった強力な応援団です。

発案者のAくんに紹介すると「ありがとうございます!!」と何度も挨拶に来ていました。

「実現できて、よかったね」と言われ、うれしそうにまた「ありがとうございます!!」というAくん。無事に当日を迎えられたことを一緒に喜び合いました。

一人の子どもの「やってみたい!」が じわじわと広がり、子どもも大人も みんなの「やってみたい!」になった日。

これが、みなそとプレーパークの初めてのお祭りとなりました。